2016年11月30日

米国大統領選挙と開票中・後の相場展開

20日も経過してようやくミシガン州の集計が終わったので、やっと自分の作っていた州別配分表がクローズできた。併せて事前の予想と実際の差異そして前後のトレード計画と実際の差異を今後のために評価・反省しておきたい。
〇選挙人獲得予想と実際
(リアルクリアポリティクスの直前データから推定した予想と実際)
・事前予想
※出現確率40%想定※
<パターン1>ヒラリー272−トランプ266でヒラリー辛勝
(またはヒラリー277−トランプ261でヒラリー辛勝)
※出現確率30%想定※
<パターン2>ヒラリー268−トランプ270でトランプ辛勝
※出現確率20%想定※
<パターン3>ヒラリー323−トランプ215でヒラリー完勝
※出現確率10%想定※
<パターン4>ヒラリー232−トランプ306でトランプ完勝
・実際
<パターン4>の通りだったが、それは出現確率10%想定だった。もっとも低い確率のパターンになってしまった。ただ、総得票数はヒラリー辛勝だったので、それだったら出現確率40%の方に近かった(制度上は意味がないが)。結論としては、大接戦が予想され、実際そうなるときには、最終結果予想はなかなか当たらないものだなあと。
〇開票途中とその後の市場動向及び対応
・開票途中
 トランプ優勢が見えてくると相場が急落しはじめ、オプション価格が急騰した。事前に決めていた時間帯で決済していったが、結果としてベストタイミングだった。これは良かった。
・開票後
 トランプでほぼ確定したのち、しばらく急落したままだったが、夜から急に上昇し始め、そのままトランプラリー相場が始まった。これはまったく予想外だった。政策不透明感から1か月弱は下落したままと予想していた。ここは大外れだった。そのためせっかくのパピレスを手放すことになってしまったが、それ以外は出入りのコストを支払いつつ、またポートフォリオを再構築して今に至る。30年ぶりの大減税と財政支出政策の期待感を侮るなかれ(本当に実施できるかどうかはまだわからないが)。

(私見総括)
〇決定的に勝敗を分けた州は、ペンシルバニア州とウィスコンシン州。
〇全体的にラストベルトを含む製造業の多い州で、直前の世論調査と結果に統計誤差を超えた大きな乖離が見られる(それ以外はほぼ統計誤差範囲内)。個人的な想像では、これは労組内部で投票行動の意思統一ができなくなっていたため、相互に隠してしまっており、世論調査にも本来の意思が表れにくくなっていたからではないかと思う。(参考:ハフィントンポストでの長野智子氏レポートより)→投票結果に影響を与える「隠れトランプ」の存在
〇トランプが勝ったというより、労働者の不安に対して具体的な政策でもって語りかけることをしなかったヒラリー陣営の自滅(組合員はいずれにせよ民主党に入れるだろう、相手がいい加減なトランプだし、とたかをくくってたのか)。ネヴァダ州は事前世論調査でトランプ優勢だったのをヒラリーが覆しているので、注力すべきターゲットを見誤っていた可能性もある。
〇ちなみに事前の世論調査平均通りの投票結果だったとした場合は、ヒラリーの獲得選挙人数が273となり、辛勝となっていた。直前、米マスメディアや予想サイトがヒラリー圧勝予想を出していたのはいまだに不思議。CBSやNBCだけの世論調査結果を見るとたしかに圧勝予想となるが、これは実際の結果と統計誤差を超えたずれが大きく、いい加減な調査だったことが分かる。米国メディアでは支持政党が明確になっているというエンドースメントの問題があるので、受け取る方が気をつければ鵜呑みにしなくてすんだはず。→世論調査は各社平均で見るのが良い。リアルクリアポリティクスは使える。米マスコミは自国の有事の際と選挙の際は思い切り偏るので、その時期は信用してはいけない(日本もかも)。煽られるだけ。

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posted by 凪林堂 at 05:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする